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2013年03月14日

浪江町視察研修2

皆さんこんにちは。会長の齋藤です。今回はこのまま前記事の続きです。

 漁港の方へとバスは進みます。この辺りは大変に多くの家が立ち並び、漁業に関わる仕事をされている家が多かったそうです。が、勿論跡形も有りません。かろうじて建っている建物は、比較的新しい家。それ以外は皆無くなっております。
浪江町視察研修2
そしてこの後バスを降りて請戸小学校へ徒歩にて行きました。奇跡の小学校と言われて報道もされておりましたが、奇跡的に松並木によって津波が軽減され、奇跡的に先生が子供達を山まで徒歩で歩いて連れて行き1人として被害に遭わなかったという小学校です。
浪江町視察研修2
時計は津波到達時間の15:38で止まっております。2年前のここから、この地はこの時間のまま止まっているんです。
浪江町視察研修2
浪江町視察研修2
浪江町視察研修2
浪江町視察研修2
そして、教室の全ての黒板には、この様に作業に来た陸自の方達や特別に入る事の出来たこの学校の卒業生達の、決心や覚悟や希望の言葉が綴られておりました。思わず涙が出て来ました。そう、絶対に復興しないと!!

その後、浪江町の中心街に入って来ました。ここでは全て徒歩で、最後の浪江商工会まで歩きました。比較的古い家並みのこの街は、倒壊家屋が多く見られました。勿論放置されております。
浪江町視察研修2
浪江太焼麺大国が頑張ってPRしている浪江焼そばを提供するお店です。震災前はさぞかし賑わっていたことでしょう。
浪江町視察研修2
これが中心街です。繁華街です。誰もいません。。。。。
浪江町視察研修2
誰かが言っておりました。「まるでオープンセットみたい。。。」そう、本当にそういう感じです。だって、生きている街みたいなのに誰もいないんですよ。このままで良い筈がありません!!

 現在尚入る事の出来ない危険区域内では、この様な機械が所々に設置されております。
浪江町視察研修2
定点観測をする線量計測器ですね。これを見ても、既に浪江町平野部はかなり線量が落ちていることが分かります。もう少し自由に立ち入れるのも間もなくでしょう。早く、まずは早くそうなって、少しでも時間を進めたいですよね。。。

 最後に私達の体に着いた線量がどのくらいあるのか、スクリーニングなるものを実施。
浪江町視察研修2
被爆線量はほんの僅かで、普通に私達が浴びているのと変わりませんでした。勿論防護服を着ていたからでしょうが、首から線量計を下げていた人の話ですと、殆ど問題無い量だったそうです。ただ、これから区域内では、土壌の除染作業、インフラの整備など、長く大変な作業が待っております。1日も早く、まずは入れる様になり、1日でも早く、人の住める状況になってもらいたいと、心から思いました。

 最後に夕方からシンポジウムが開かれ、再び現状の話を聞きました。本当に、辛いのです。家族はバラバラ、仕事も大変、下手をするとまだまだ嫌な思いまでさせられる、子供達はどんどん過去のものとなりつつあるなど、本当にどうして行ったら良いのかわからないと涙していました。これが、こういうことが今の日本が抱える問題なのです。平和日本には、今こういう問題で悩み苦しんでいる人達、地域があるのです。絶対に忘れてはいけません。風化させてはいけません。そして、日本人として出来ることをしなければならないのです。まだまだ先は本当に長いです。。。





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Posted by 浜松餃子学会 at 10:37│Comments(0)学会活動
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